山梨発 産官学連携シンポジウムの開催について



 山梨県は、南の富士山、西の赤石山脈、北の八ヶ岳、東の奥秩父山地に囲まれた内陸地域であるが、古くから、農林業だけでなく、経済産業の育成を図ってきている。近年は、水晶などの鉱物資源や精密機械産業の伝統を活かし、電子デバイス産業などの誘致にも一定の成功を収めてきた。

 20世紀を過ぎ、地球環境の問題の深刻化や、このたびの世界経済の大混迷がはじまっている中で、世界的視野で環境や社会の問題を考えながら地域の将来を見据え、市民を含め産官学が一緒に考え、地域を育ててゆくことが、非常に重要になっている。豊かな森林資源や100箇所を超える銘水源など、これからの日本にとって貴重な資源が数多くあり、これらを活かしながら守る、また守りながら活かすことが、重要なテーマとなっている。

 山梨ゆかりの、産官学の有志が立ち上がり、幅広い関係者の参画を得ながら、これからの地域育てを模索し、未来に向けて一歩踏み出すためのシンポジウムを、企画することとなった。この具体化のため、山梨県立大学・山梨大学グローバルCOEプログラムが中心となって実行委員会を立ち上げ、9月12日土曜日の開催に向けた準備が始まった。

 シンポジウムは、300人の参加を想定し、全体会議(午後の前半)と、分科会(午後の後半)に分けて開催することとし、産官学の各界からの参画を仰ぎ、一般市民にも、外国籍専門家・留学生にも開かれた交流の場とするため、参加費無料の開催とし、公共団体の広報、地域のメディアなどで周知を図る予定である。

   平成21年6月

学長 伊藤洋

水と緑を考える大学・地域・産業連携国際シンポジウム実行委員会  委員長

山梨県立大学 学長  伊 藤   洋




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